空き家の相続放棄とは？相続放棄せずに空き家を手放す方法を解説！

空き家を相続できる場合でも、住んでいる場所から遠く活用できない家・劣化が進んだ古い家は相続したくないのではないでしょうか。
そのような場合、空き家を相続しない選択肢も生まれます。
今回は空き家の相続放棄について、相続放棄せず空き家を手放す方法と併せて解説します。

空き家の相続放棄とは

相続放棄とは、相続できる財産を受け取らず権利を放棄することを指します。
しかし相続放棄を選ぶと、空き家以外の財産も受け取れなくなることに注意が必要です。
相続放棄はマイナスの遺産の割合が多いなら有力な選択肢になりますが、プラスの財産がたくさんあるのに空き家のみ権利を放棄することはできません。
もう1つ注意しなければいけないのは、相続の開始を知ってから3か月以内に相続放棄の手続きをしなければいけないことです。
受け取る財産をこの期間内にすべて把握し、相続放棄を選ぶほうが得なのかどうか判断しなければいけません。

▼この記事も読まれています
空き家バンクとは？不動産売却時に利用するメリットや流れについて解説

空き家の相続放棄を選んでも管理責任が残る可能性

相続放棄を選んだとしても、古い空き家を管理しなければいけない可能性はあります。
劣化が進んで倒壊したりその家で不法投棄がおこなわれたりすることがないよう、空き家を保存する管理責任義務が残るためです。
2023年4月1日から、この管理ルールが新しくなりました。
改正のポイントは3点あります。
1つは、管理義務があるのは「相続放棄時に空き家を現に占有している」場合と定められたことです。
自分が住んでいない、遠く離れた場所にある空き家を相続放棄した場合管理義務の対象から外れることになりました。
管理義務が残る場合の管理期間についても、相続人や相続財産の清算人に当該財産を引き渡すまで改正されています。
もう1つ変わった点は「財産の管理を継続」ではなく「保存」しなければいけないとされた部分です。
相続放棄を選んだ方の管理責任の負担が、この改正により全体的に減ったと言えるでしょう。

▼この記事も読まれています
特定空家に認定されたらどうなる？基準とデメリットを解説

相続放棄せずに空き家を手放す方法とは

管理義務が緩和されたとはいえ、ほかの財産まで手放して空き家を相続する権利を放棄するのはもったいないと考える方もいるでしょう。
相続放棄せずに空き家を手放す代表的な方法は、手早く売却を進めていくことです。
その土地を活用したい方に寄付することによって、空き家を手放せるケースもあります。
寄付や譲渡のあてがないなら、自治体に交渉してみるのも手です。
手広く空き家をもらってくれる方を見つけたいなら、空き家バンクに登録しておくこともおすすめします。

▼この記事も読まれています
空き家の雑草は対策が必要？その理由と対策方法を解説！

まとめ

相続放棄を選ぶ場合、空き家の権利のみを放棄することはできません。
権利を放棄した空き家でも管理責任がありますが、現に占有していない空き家は民法改正によって管理責任の対象から外れました。
相続放棄せず空き家を手放したいなら、売却を検討するのがおすすめです。
神戸周辺の不動産売買なら株式会社東洋技研不動産事業部にお任せください。
神戸に根付き50年の当社は、信頼と実績がある不動産会社です。
まずは、お気軽にお問合せください。